札幌記念が終わりました。
うーん、ノーザンファームの思惑通りというような結果に。
今回、人気のノーザンファーム生産馬としては「ブラストワンピース」「フィエールマン」「ワグネリアン」だったわけですが、一応凱旋門賞を目標していたのが「ブラストワンピース」「フィエールマン」の2頭。その中でもブラストワンピースは大阪杯、目黒記念と結果が出ていなかったので是が非でも札幌記念で結果を出したかったはず。一方、フィエールマンはあくまで叩き台。この差が如実に出たという感じかな。ワグネリアンも結果が欲しかった1頭だと思うが、ちょっと中途半端な4着。まずはレース分析から。
レース分析
ペースは59.9-60.2でミドルペース。
スローペースに慣れているせいか、これでもペースが速く感じますが、これで平均ペース。
ブラストワンピース
内々をうまく立ち回っての勝利。元々、馬格のある馬で、ゆりかもめ賞や毎日杯でも馬群を割ってきたように勝負根性のある馬。今回、川田に乗り替わってさらに勝負根性が追加された感じ。
ブラストワンピース自身も高速馬場で速いラップを踏み続けるよりも、少しタフな馬場の方が相対的に結果が出ているイメージ。実際、タフな馬場だった有馬記念では結果が出ているし、ドスローからの瞬発力勝負になった菊花賞ではキレ負けした。今回、洋芝の札幌で、ある程度ペースも流れたのが良かったかな。ロスなく立ち回った川田の騎乗も見事だった。これだけの大型馬を休み明けで仕上げてくる天栄は流石だわ。
フィエールマン
まぁ休み明けで叩きの1戦で3着なら十分だろうという結果。
レースぶりも後方から外を回して追い込んでの3着だから、叩きとしては最高のレースともいえる。もちろん力負けではないのは明らかで、ルメールも休み明けを頭に入れての騎乗だったと思う。
フィエールマン自身はブラストワンピースと違い、スローペースからの瞬発力勝負で結果を出している馬なので、今回のペースは少し忙しかったはず。前走が天皇賞春で長距離レースだったのもあるからね。でも、このペースでも確実に脚を使ってくるあたりは流石だなと。今後もスローペースなら最右翼の1頭だと思う。凱旋門賞?さぁどうでしょう。
ワグネリアン
正攻法で走っての4着というところ。正直、物足りない競馬だった。この馬もどちらかというとスローペースの方がいいのかなあ。唯一崩れたのがハイペースだった皐月賞だしね。ただ、大阪杯でも内々を上手く立ち回っての3着だったし、成長力という点ではちょっと疑問。ダービーがちょっと出来過ぎだったからなあ。ディープ産駒は勢いに乗っているときは凄いけど、一度調子を落とすと崩れることが多いからこの先どうなるか注目。