阪神大賞典が終わりました。勝ったシャケトラは能力の違いで勝ち切りましたが、驚いたのがロードヴァンドール。この馬、日経賞で「おっ?」とは感じていたのですが、今回のレースで長距離適性を再確認しました。
まずは阪神大賞典の結果から。
阪神大賞典のレース結果
シャケトラが格の違いを見せ圧勝。元々、キタサンブラックなどとやり合っていた馬で、この馬の復活は嬉しいね。前走、AJCCでは瞬発力勝負で勝利。今回の阪神大賞典では、割とタフな流れで圧勝。違う勝ち方をしているのが好感。正直、折り合いに関して不安がないわけではないので、ステイヤーではないと思うが、パワーのありそうな走り方をしているし、東京や京都よりは、阪神や中山で強く狙いたいね。
阪神大賞典のレースラップ
逃げ馬候補が多かったので、速いペースになると思ったが、想像以上にサイモンラムセスとロードヴァンドールがやり合ったことで、前半1000mが59.3秒。稍重で、時計のかかる馬場だったことを考えると、相当速いペースだったと思う。
一度、サイモンラムセスにハナを譲ったロードヴァンドールだったが、途中でハナを取り切りペースをさらに引き上げる。このあたりの勝負勘が横山典弘なんだよなあ。
結局、かなりきついペースだったが、後続も脚をなし崩しに使わされ、シャケトラ以外はついてこれなかった。そう考えると、シャケトラのポテンシャルはこの中でも群を抜いていたね。
しかし、その中でも3着に残している「ロードヴァンドール」は、これ相当ステイヤーの適性があると確信しました。この馬を詳しく見ていきます。
ロードヴァンドールという馬
父がダイワメジャーで、母父がストームキャット。正直、血統はまったく長距離要素がない。それが、この馬の面白い所でもあります。この馬の長距離適性を感じたのが、去年の日経賞。このレースを振り返ります。
2018日経賞(GⅡ)
このレース、途中でキセキが捲るレースになり、結構出入りが激しくなった。
ラップを見ても分かるように、レース途中から11秒台のラップがあり、先行馬には厳しいレース展開だった。ラップで見れば、かなりのロングスパート戦のような形。このレース先行して粘った「ガンコ」と「ロードヴァンドール」は相当ステイヤーズ適性が高いと思う。
ロードヴァンドールも4着ではあるが、先行馬には厳しいレース展開の中、最後まで粘って、勝ち馬とは0.2秒差。4角でガンコよりも外を回った影響なども考えると、非常にいいレースをしたと思う。
今回、阪神大賞典で先行馬が多い中でも粘れているのを見ると、これは前が手薄になると怖い馬になったと思う。前走の日経新春杯は稀に見るハイペースなので度外視でいいと思う。常識の範囲内のペースで、しっかりとしたペースメイクをすれば、長距離重賞でも十分に上位争いができると思う。やる気がある時の横山典弘のペースメイクは、武豊に匹敵するものがあるからね。今後も期待したい。