今週のメインレースは、中京競馬場で行われる「GⅡ金鯱賞」。
今の金鯱賞は、この後行われる「GⅠ大阪杯」に向けての、ステップレース的な位置付けですね。
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今年注目の上がり馬「エアウィンザー」や、GⅠでも堅実な「アルアイン」、復帰戦が注目される「ダノンプレミアム」が人気の中心ですね。
私が注目しているのは「リスグラシュー」です。
この馬が、なぜ金鯱賞で狙えるのか説明したいと思います。
リスグラシューの魅力とは
リスグラシューは、通算成績4-7-7-3と堅実な馬。
GⅠでは2着続きで、あと一歩のところでタイトルを掴み損ねていましたが、昨年のエリザベス女王杯で「マジックマン」モレイラに導かれ、悲願のGⅠ制覇を果たしました。
この馬、なぜ2,3着が多かったかと言いますと、「エンジンのかかりが遅い」という欠点に原因があります。
特に、右回りで、その傾向が顕著に表れていました。
右回りのレースを振り返ります。
2017年 エリザベス女王杯(GⅠ)
3歳で挑んだエリザベス女王杯は、リスグラシューが8着に敗れたレースです。
レースラップはこちら。
レースラップから明らかなように、最後の3ハロン戦ですね。ギアチェンジと、トップスピードが要求されたレース。右回りだと、4コーナーの入り口、このラップで言うと11.6の地点で遅れをとるのが、リスグラシューの特徴です。実際に映像で見てみましょう。
内の赤帽子の6番がリスグラシューです。
直線入り口でポジションが下がり、残り100mくらいで、ようやく伸びてくる。これが右回りでのリスグラシューの特徴です。
同じような傾向が、ローズSや、阪神牝馬Sでも見られましたので、よければご覧ください。
左回りでは別馬になるリスグラシュー
右回りでは、4コーナーでエンジンがかからず、ポジションを下げてしまう「リスグラシュー」ですが、左回りだと別馬のようなギアチェンジを見せます。
4歳の初戦、東京新聞杯を振り返ります。
2018年 東京新聞杯(GⅡ)
4歳初戦に選んだのが、牡馬混合戦である東京新聞杯。馬群を捌き、アルテミスS以来の勝利を挙げました。
レースラップを見てみます。
ペース的には、ミドルペースですが、4コーナーで12.4から11.1とギアチェンジが要求されています。
実際に、4コーナーの映像を見てみましょう。
明らかに、左回りの方がコーナーでの反応が良いのが分かるでしょうか。
11.1秒の地点でもポジションを下げることなく、それどころか、11.0秒の最速地点で抜け出しているように、左回りだとギアチェンジにも対応できています。
結論
このように、リスグラシューは右回りよりも左回りで能力を発揮できている馬です。
実を言うと、昨年のエリザベス女王杯は、惨敗した一昨年のエリザベス女王杯と同じラップ推移で、これを勝ち切ったというのは、いよいよ本格化したかと思わせる内容でした。
リスグラシューの特徴としては、前半のペースが上がらない方が良く、重い馬場でも鋭い脚を繰り出せるので、できれば少し馬場が重くなってほしいというのが本音。
日曜日は午後くらいから雨予報なので、少し雨が降って、騎手の意識が少し控えめに働くようになれば理想かな。いずれにしても、左回りでこその馬だと思っているので、ここは強く狙いたい。