明日は東京5週連続GⅠの最後を飾る「安田記念」です。
今年はアーモンドアイが参戦し、マイル界の強敵ダノンプレミアムとの対決が注目されています。
この2強が中心視されている中で、正直固いレースになるかと思っていましたが、枠順が発表されて考えが変わりました。
まずは、枠順から見ていきましょう。
安田記念の枠順
アーモンドアイが8枠14番、ダノンプレミアムが8枠15番と外枠からの発走に。
とにかく、今の東京の馬場が高速内伸び馬場なので、2頭ともかなりきつい枠順と言っていいでしょう。
外枠なので鍵を握るのがスタート。正直、今の馬場は、出遅れて大外ぶん回しで勝てるほど甘い馬場ではありません。それは、仮にアーモンドアイでも例外ではないと思います。
2頭にとってきつい枠順であることに変わりはないが、どちらかと言うとダノンプレミアムの方が、この枠というのが不利に働くと思われる。というのも、ダノンプレミアムは立ち回りの良さ、ギアチェンジの性能の高さで他馬を圧倒してきた馬。スタートセンスは抜群なので、スッと前目を取ることができれば問題ないが、仮に出遅れて後ろからの競馬になった場合は、まったく勝負にならない可能性もある。奇数枠なので出遅れるリスクは考慮に入れておくべきだろう。
次に土曜日の競馬を見て、今の東京の馬場を分析していく。
東京の馬場傾向
先週と同じCコースを使用している東京。
ダービーは見ても分かったと思うが、とにかく高速馬場なのは間違いなく、それに加えてとにかく内が伸びる。いや、正確に言うと内外の馬場差はないと思うのだが、あまりにも馬場状態が全体的に良すぎて、単純に内を回る方が距離ロスが少なくなり上位に来れるということで間違いないと思う。
土曜日の芝レースを見ていこう。
5R 新馬戦(芝1400m)
赤丸が1着馬。黒丸が2、3着馬。
新馬戦なので中緩みのラップを刻んだレース。
明確にスローで、最後までほぼラップが落ちていない。
一番外にいるピンク帽の馬が1番人気の馬(ルメール騎乗)ですが、外を回したことで届かずの4着。
内をうまく立ち回った馬が1着となった。
6R 3歳未勝利(芝1600m)
安田記念と同じ条件で行われた6R。
このレースが結構安田記念の参考になると思っていて、まずラップを見てもらいたい。
ずっと11秒台のラップを刻んでいることが分かる。
このラップが今開催の東京の特徴で、馬場が良いことで途中でペースが緩まず、ずーっと早いラップを刻み続けるというもの。このようなレースラップになった場合、コーナーでも早いラップを踏んでいて、最後もラップを落としていないため、内外のコース取りがそのまま勝敗を分けることになる。
このレースでも1枠1番の馬が16番人気で2着に来ている。
まさに枠の利を生かしたことで、上位に食い込むことができたと言えよう。明日もこのようなレースになるのではと予想しています。
9R 500万下(芝1800m)
このレースは中緩みの瞬発力勝負だったので、それほど傾向もなかったのですが、それでも内を立ち回った馬が上位に来ました。
10R 由比ガ浜特別1000万下(芝1400m)
このレースも緩みのないラップで、超高速馬場らしいレース。
上位も内を回った馬が独占の結果に。もう内を回ったもの勝ちの状態です。
安田記念の予想
とにかく内を立ち回れるかどうかに焦点を当てて予想したいと思います。
ポイントとしては、内を立ち回ることができて、ある程度前目につけることができる。そして、高速馬場に対応することができて、瞬発力というよりは持続力タイプ。
この条件に該当しそうな穴馬がアエロリット、インディチャンプ、フィアーノロマーノ、ロジクライあたりでしょうか。個人的に、ロジクライは結構面白いと思っていたのですが、まさかの大外枠・・・
これらの馬から、2強も絡めつつ馬券を買う形ですかね。
あわよくば、2強のどちらかが飛んでくれるといいなと思っております。