さて、明日は東京優駿「日本ダービー」です。
土曜日の馬場を見る限り、今の馬場はかなりの高速馬場で間違いなさそう。
しかも先週と違うのは内の状態が良いということ。大体、前目の馬の4コーナーでのコース取りで内外の馬場状態が分かるのですが、内を回す光景がよく見られました。しかも、最内をついた馬が馬券内に絡むことも多く、4コーナーで外を回してしまうと厳しい状況。これを踏まえて馬券を組み立てたいところ。
3強ではなく2強
サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの皐月賞1~3着馬が3強と言われていますが、私はサートゥルナーリア、ダノンキングリーの2強だと考えています。まず、なぜヴェロックスを嫌うのか説明していきます。
ヴェロックスについて
今まで33秒台の上がりが使えていないように瞬発力勝負では分が悪いのは明らか。
今の東京の馬場は超高速馬場なので、普通のペースでは切れ負けしてしまう可能性が高い。であれば、ペースを引き上げて、瞬発力勝負にしなければいいのだが、ヴェロックスは13番枠を引き当ててしまったので、先行するとなると前半で脚を使う形となる。
つまり、外枠から前半出していくと後半がしんどくなるし、前半無理をしなければポジションが悪くなり切れ負けしてしまうという状況になると考えている。
今の東京の馬場は、コーナーで加速するラップを取る場合、4コーナーでのロスが命取りになると思っていて、できるだけ内を立ち回れる馬が上位に来れる。ヴェロックスの場合、川田が強気の競馬をして瞬発力勝負にしないようなレースメイクができるかどうかが鍵となるだろう。
サートゥルナーリアとダノンキングリー
基本的に今回のダービーで狙いたい穴馬があまり見当たらないので、この2頭のどちらかで決着すると考えているが、どちらが勝つかはペースによるところが大きいとみる。
サートゥルナーリアは総合力の高さでは世代トップ。皐月賞前までは速い時計に対応できないという声も聞かれたが、皐月賞を1.58.01という好タイムで勝利し、適応能力の高さを見せつけた。あえて言えば、究極の切れ味があるかどうかは未知数で、ドスローの瞬発力勝負になった時にどうかというところはある。
一方、ダノンキングリーは「瞬発力」という点においてはサートゥルナーリアを上回ると思っている。とりわけ共同通信杯が秀逸で、レース上がり33.3秒のレースで32.9秒の3ハロンタイムを叩き出し、アドマイヤマーズを破った。アドマイヤマーズが1800mが長かったというのもあるが、NHKマイルを高速馬場で外から押し切っているように、アドマイヤマーズを物差しにしてもダノンキングリーの瞬発力は1枚上のモノがあると言っていいだろう。
日本ダービーはダノンキングリー、サートゥルナーリアから。
内の馬場が良いので、3着候補で内目の穴馬を狙っていくのが得策かな。