平成が終わり、いよいよ時代は「令和」に。
令和に入って最初のGⅠは「NHKマイルカップ」です。
桜花賞を制したグランアレグリア、朝日杯でグランアレグリアを破ったアドマイヤマーズが中心でしょうか。3歳マイル王に輝くのはどの馬でしょうか。
※今週から「走法」「過去走」から馬の適性を分析する形にしています。
グランアレグリア
跳び7点 高速馬場適性◎ 重たい馬場△
前走、桜花賞で見せたように、高速馬場でのパフォーマンスは圧倒的だった。
元々、サウジアラビアRCで速いラップを踏み続ける能力については証明済で、まずはそのサウジアラビアRCのラップを見てみましょう。
このラップは結構強烈で、この時の東京が高速馬場だったのもあるが、2ハロン目からずっと11秒台のラップを踏み続けている。しかも、このレースでグランアレグリアは出遅れており、スタート後押していってのラップ。速いラップを踏み続ける能力は相当のものがあるといっていいだろう。
切れる脚というよりは、持続的に速いラップを踏み続ける能力に長けているイメージで、血統的にも母父がTapitなので持続力に秀でたタイプと言えるだろう。
唯一の弱点と言えるのが「揉まれ弱さ」。
これは朝日杯で露呈した弱点で、4コーナーで外からアドマイヤマーズに被された影響で3着に。
新馬戦でも、サウジアラビアRCでも、外から被されることなく快勝しているのを見ると、よっぽど精神面に課題があるのだろうと思う。
前走の桜花賞は、ルメール騎手がすごーく上手く導いているんですよね実は。
外から被されないように乗っていることがパトロールビデオを見ても良く分かります。
つまり、グランアレグリアの精神面の問題は桜花賞で解決されたとは言えません。
しかもこの馬、皆さん忘れていますが「出遅れ癖」もあります。
グランアレグリアがNHKマイルカップで負けるとしたら、条件として「内枠で揉まれる」「馬場が悪い」が当てはまる時ですね。この条件になった時は疑ってかかりましょう。
アドマイヤマーズ
跳び6.5点 勝負根性◎ 切れ味勝負△
この馬を一言で表すと「勝負根性の鬼」。
弱点は明確で、切れ味勝負では分が悪いということ。2着に敗れた共同通信杯をラップで振り返る。
このレース、レースの上がり3Fが33.3秒。まさに瞬発力が問われた一戦。
逃げて目標にされた点も大きかったが、切れ味という点においては明確にダノンキングリーに劣っていた。
この点を踏まえても、少なくとも切れ味という面においては他馬に秀でていないことが分かる。
この馬の魅力は「勝負根性」で、とにかく接戦になったら強いこと。
理想の条件としては、現実的な高速馬場で、スタートを決め強気なレース展開をすること。最近、消極的な騎乗が目立ち、絶不調のデムーロ。本来の強気の騎乗を見せることができるか。
アフランシール
跳び6点 道悪〇
うーん、悪い馬でもないと思うんだが、いかんせん多頭数だと位置取りも悪く勝負にならない。
新馬戦で、牡馬戦線で活躍しているディキシーナイトを持ったまま交わしているように、素材は悪くないはず。走法的に掻き込むような走法なので、道悪適性はありそう。新馬戦も函館で勝っているしね。
イベリス
跳び6.5点 道悪△
前走は結構強い競馬で、だんだん距離を伸ばして粘っているので、素直に評価したい。
跳びも結構綺麗な馬なので、馬場は荒れてない方が良さそう。ただ、今回のNHKマイルはアドマイヤマーズ、グランアレグリアが早めに仕掛ける展開になると思うので、先行馬には辛い展開になると予想。
インテンスライト
跳び6点 良馬場〇
エイシンフラッシュ×フレンチデピュティなので、どちらかというと切れる脚が使える馬かなと。
ただ、相手関係的にもここで勝負になるかは・・・
クリノガウディー
跳び6点
朝日杯2着馬なのだが、あの時の馬場は結構特殊な馬場だと思っていて、どちらかと言うと東京スポーツ杯2歳Sの方が強さを感じた。差し馬優勢の中、2番手からレースを進め、残り100m地点くらいまでは先頭を守っていた。皐月賞で好走したヴェロックスも走っていたレースなので、レースレベル的にも低くなかったと思う。最内枠なので、スタートを決めて逃げずとも内々を上手く立ち回れたらというところかな。ただ、高速馬場よりは多少力のいる馬場の方が良いかな。