桜花賞の出走馬をまとめています。
PART3はこちら。
ルガールカルム
父:ロードカナロア、母父:サンデーサイレンス、生産者:ノーザンファーム
前走、アネモネSでは好位から競馬を進め完勝。今の競馬のトレンドと言える「ノーザンファーム生産馬で、ロードカナロア産駒」のルガールカルム。北村友一が大阪杯で中央GⅠ初勝利を挙げたが、三浦皇成もGⅠ初勝利をこの馬とともに挙げることができるか。
何気に怖いと思っている一頭で、能力的には結構侮れないと思う。三浦皇成も今年は乗れているので、このあたりで大きいタイトルが欲しいところ。
2018年9月22日 新馬戦 中山芝1600m
この新馬戦が結構強烈で、稍重のコンディションの中、11.9-11.4-11.3の加速ラップを外から差し切り勝ち。直線でムチを一発も使っておらず、おそらくこの馬自身10秒台のラップで走っているのではないだろうか。中山の急坂で加速できているのも好印象で、鮮烈なイメージを残した。
2019年3月10日 アネモネS 中山芝1600m
このレースは46.3-48.1で前傾ラップ。
スタートを決めて強気に先行し、そのまま押し切り勝ち。新馬戦がスローだったのに対し、このアネモネSでは締まったレースラップを先行し勝ち切っている。
桜花賞に向けて
スローでもハイでも勝ちがあるというのは強み。
スタートも良いので先行するレースもできそう。関東馬で初の関西遠征というのが最大の懸念材料だが、輸送さえクリアすれば結構いい勝負できるんじゃないかな。有力所が後ろから行く馬が多いので、前有利の展開になれば、というところかな。
アウィルアウェイ
父:ジェスタウェイ、母父:キングカメハメハ、生産者:ノーザンファーム
新馬、ダリア賞を連勝し、京王杯2歳Sで2着、フィリーズレビューでは1番人気に支持されるも、7着に敗れたアウィルアウェイ。ジャスタウェイ産駒初のGⅠ馬誕生となるか。
牡馬ではヴェロックス、牝馬では、このアウィルアウェイがジャスタウェイ産駒を引っ張っていく存在でしょうか。それはともかく、前走の惨敗で今回はかなり人気を落としそう。京王杯で瞬発力の高さは見せているし、前走は阪神1400mの重い馬場で、逃げるという結構特殊な展開だった。溜めを利かして終いを生かす競馬をすれば変わり身があるはず。
2019年3月10日 フィリーズレビュー 阪神芝1400m
阪神1400mらしく特殊な流れで、瞬発力というよりは内々の立ち回り、しぶとさが要求されるレースだった。アウィルアウェイは好スタートを切って、数字上は2番手となっているが、実質ほぼ逃げの形。阪神1400mの適性と、権利取りのための仕上げで勝負が決したと思っている。
アウィルアウェイに関しては、このレースの前段階で収得賞金が1,950万円あったので、十分この額で桜花賞は出れる金額だった。なので、本気で権利取りを狙ってきている組と比べれば、本気度合いは小さかったように思う。
2018年11月3日 京王杯2歳S 東京芝1400m
このレースは、超が付くほどのドスローで、ペースは51.5-46.7。
完全な3ハロン戦でギアチェンジ能力と瞬発力が問われた。アウィルアウェイは最内を通り、最後まで差を詰めたが、ハナ差の2着に。ただ、敗れた相手が牡馬戦線で良い成績を上げているファンタジストなので、結構高いレベルでの瞬発力比べになったと思う。
桜花賞に向けて
タフな流れになると厳しいと思うが、万が一、スローからの瞬発力比べになれば結構面白い一頭だと思う。瞬発力勝負になれば、クロノジェネシス、アクアミラビリスあたりは強敵になりそうだが、さてどうか。前走の負けで、かなり人気が落ちると思うのでオッズ的には美味しい一頭になりそう。