ラップについて

ここでは競馬のラップについて
簡単にご説明したいと思います。

競馬におけるラップとは

レースというのは
基本的には必ずペース(強弱)が存在します。

そもそも馬が全速力で走ることができる時間
というのは限られています。
もちろん人間もそうですが・・・

競走馬はおよそ時速60kmで走ります。
これは1ハロン(200m)換算すると12秒です。
1000mをだいたい1分で走ることになりますね。

それでは
実際のレースでペースについて見ていきましょう。

これは2018年9月23日
に行われた神戸新聞杯(GⅡ)のラップです。

ラップは1ハロン(200m)ごとに計測されます。

だいたいのレースは

スタート(最初の1ハロン)が遅く

先行争いでペースが上がり

道中ペースが落ち着き

最後の直線でペースが上がるという流れです。

ペースを分類してみる

1つ1つのレースを見てみると
色々なペースのパターンがあります。

ペースを分類する上で抑えておく前提を紹介します。

・競走馬は1ハロン(200m)を12秒で走る。

・11秒代はペースでいうと速い、12秒代は普通、13秒代は遅いという認識でOK

・ペースは前半と後半で分けて考える(2000mであれば1000m+1000mで考える)

・前半が後半に比べ1秒以上遅い→スロー

・前半と後半の差が1秒以内→ミドル

・前半が後半に比べ1秒以上速い→ハイ
スローペース

スローペースというのは、先ほどご説明したように
前半が後半に比べ1秒以上遅いペースのことです。

現代競馬においてはこのスローペースが非常に多いです。

このスローペースもさらに2つに分類できます。

右肩上がり型

実は先ほどお見せした神戸新聞杯のラップがこれにあたります。

このレースを前半と後半に分けると
前半74.4秒 後半71.2秒で
3.2秒のスローペースとなります。

さらに、レースを分割します。
前半1200m、次の600m、上がり3Fに分け
それぞれの1Fごとの平均速度を出します。

このレースの場合
前半1200mが12.4秒
次の600mが12.2秒
最後の600mが11.5秒

12.4→12.2→11.5と右肩上がりにスピードが上がっているのが分かります。

これが右肩上がり型と呼ばれるものです。
このレースで求められる能力は”長く良い脚を持続する能力”です。

右肩上がり型とは
・平均速度が徐々に上がっていくレース
・求められる能力→長く良い脚を持続する能力

瞬発力型


このレースは少し古いですが
2015年のラブリーデイが勝った京都大賞典のラップです。

このレースは前半73秒 後半70.6秒で
2.4秒のスローペース

前半1200mが12.1秒
次の600mが12.5秒
最後の600mが11秒

12.1→12.5→11.0という流れです。

これは直線入り口でペースが落ち、直線で再加速するという流れで
よく「ヨーイドンの競馬」と言われます。
このレースで求められる能力は”一瞬の切れ味=瞬発力”です。

瞬発力型とは
・平均速度が途中で落ち、直線で再加速するレース
・求められる能力→一瞬の切れ味=瞬発力

ミドルペース

ミドルペースは前半と後半のタイム差が1秒以内のレースです。

これも大きく2種類に分類します。

緩急型

簡単に言うと、最高ラップと最低ラップの差が1秒以上あるレースです。


これは2018年の
メイショウテッコンが勝った梅花賞のラップです。

前半74.4秒 後半74.5秒で-0.1秒のミドルペースですが
ラップを見てみるとかなり緩急があります。

全体のペースで見るとミドルペースですが
道中緩み、直線再加速する流れは
先ほどご紹介した瞬発力型に近いものがあります。

この緩急型は様々な形があり、
それぞれのレースでどのような流れだったかを把握する必要があります。

緩急型とは
・最高ラップと最低ラップの差が1秒以上あるレース
・求められる能力は、そのレースによって異なる

一定型

最高ラップと最低ラップの差が1秒以内のレースです。

これは2018年
ステルヴィオが勝ったスプリングSのラップです。

前半53.7秒 後半54.4秒で-0.7秒のミドルペース

そしてラップを見ていくわけですが、
分類する上で最初の2ハロンは無視してください。
これは、先行争いなどでラップがブレるからです。

このレースは基本的にラップの上下動が少なく
所謂、淡々とした流れになっていることが分かります。

このレースで求められる能力は”スピードを持続する能力”です。

一定型とは
・最高ラップと最低ラップの差が1秒以内のレース
・求められる能力→スピードを持続する能力

ハイペース

ハイペースとは、前半が後半に比べ1秒以上速いレースです。
これも2つに分類できます。

瞬発力型

もうだいたい想像できますね。

具体的なレースでご紹介したかったのですが
いい例がありませんでした。

あまりないパターンなのでしょう。

ハイペースであるが、
直線前でペースが緩み、
直線で再加速するという流れです。

このレースで求められる能力は
”ハイペースでも追走する基礎スピードがあり、なおかつ速い脚が使える能力“です。

ハイペース瞬発力型とは
・ハイペースでありながら直線手前で息が入るレース
・求められる能力→追走力+速い脚を使う能力

一本調子型

ハイペースで途中で全く息が入らないレースです。

これはエポカドーロが勝った、
2018年の皐月賞のラップです。

前半59.2秒 後半61.6秒で2.4秒のハイペース

最初の1000mが11.8
次の400mが12.1
最後の600mが12.4

11.8→12.1→12.4という流れです。

段々ペースが落ちていることからもわかるように
相当タフなレースです。

このレースで求められる能力は”スタミナ、底力”でしょう。

一本調子型とは
・ハイペースで途中で息が全く入らないレース
・求められる能力→スタミナ、底力

 

 

 

私はレースを、この6つに分類し
その馬がどのようなレースで能力を発揮するのかを分析しています。

その詳細については
各予想の方で発表していきたいと思います。

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