今週末は秋のマイル王決定戦。マイルチャンピオンシップ(GⅠ)です。
正直、今回のメンバーはかなり混戦だと思います。
ちょっとした条件の変化で順位が入れ替わる、そんなメンバーかと思います。
まずは、軽く過去の傾向を見ていきましょう。
スワンS組は人気かつ上がりが使えた馬
まず、前走レース別成績を。
パッと見た感じ、勝ち切るには距離延長より同距離か距離短縮が良い感じ。
その中でも京都1400mで行われる前哨戦「スワンS」を取り上げます。
このレースは該当数が過去10年で2番目に多い38頭であるにも関わらず、1-4-1-32と成績が悪く、勝ちきれない前哨戦となっています。やはり、京都1400mと京都1600mでは、若干問われる能力が違う印象。
そんな中で、前走スワンSで馬券になっているのは「前走で人気があり、上がりの脚が使えている馬」です。まずはスワンSの前走人気別成績から。
ご覧のように、5番人気以下は1頭も馬券に絡んでいません。
続いて、前走スワンSの位置取り別成績。
逃げ、先行した馬は全滅。
上がり1位の馬が2着3回と好成績です。やはり、1400mから1600mに距離が延びるということで、1400mで先行して粘った馬というよりは、差して好成績だった馬の方が良いということでしょう。
今回のメンバーで前走スワンSを使っているのは、2.グァンチャーレ、3.マイスタイル、12.モズアスコット、13.タイムトリップ、15.ダイアトニックの5頭。
条件に該当していそうなのはモズアスコットとダイアトニックでしょうか。
いずれにしても勝ちきれない前哨戦なので頭では買いたくないところ。
前走、天皇賞秋で好走した馬は好成績
今回、ダノンプレミアムの取捨が鍵になると思うのですが、このデータはダノンプレミアムにとっては良いデータになりそうです。
前走、天皇賞秋で掲示板に入っていれば1-0-2-1と好成績です。
ダノンプレミアム自身、マイルで成績を残していたので、この距離短縮はプラスでしょう。
最後に
今回、気になるのがダノンキングリーの横山典弘がどのように騎乗するのかについて。
1枠1番という極端な枠を引いただけに、乗り方が非常に難しいですね。前走の毎日王冠で出遅れただけに、出遅れのリスクがないわけではない。万が一出遅れた場合、大外を回すと恐らく届かないので、内を回すことになると思うのですが、さて内が開くのかというところ。
イン突き自体は共同通信杯でも見せているし、横山典弘も本気で勝ちに来るときはインを上手く突いてくる印象がある。何とも悩ましい。
一方で、この馬はどんなペースのレースにも対応できているので、かなり安定度は高いと思う。瞬発力は共同通信杯で見せているし、前半が流れても「ひいらぎ賞」や「ダービー」で崩れていない。前走の毎日王冠では長く良い脚を使うことも証明できた。
普通に走ることができれば間違いなく上位に来れる能力はあるはず。ただ、今回最内枠に入ったことで、普通に走ることができる確率は下がったように感じるんだよね。オッズに見合った走りができるかどうか、注目したいところ。