さぁダービーも終わり、5週連続東京GⅠの最後を飾るのは「安田記念」です。
今年は、どの馬が栄冠を掴むのでしょうか。
全出走馬分析を行っていきますよ。
1. サリオス
3歳時は、コントレイルに後塵を拝したサリオス。
毎日王冠を圧勝し、その後の活躍が期待されましたが、あまり振るわず。
まぁ前2走は、いずれも敗因が明確で、言い訳がきくといえばそうなのですが…
個人的には、本格化はもう少し先かなという印象です。ハーツクライ産駒ですしね。
あと、いまの東京の馬場は、必ずしも内が有利だとは思いません。
むしろ、真ん中ぐらいが1番伸びている印象なので、最内枠というのもマイナスですね。
2. ギベオン
金鯱賞では、あっと言わせる逃げ切りを見せたギベオン。
さすがに、ここでは厳しいかなという印象。控えても、そこまで切れるわけでもないので、やっぱり逃げるしかないのかな。
3. ダイワキャグニー
東京の1800mと2000mのオープン、GⅡ、GⅢ巧者というイメージ。
7歳馬だし、ここでは厳しいでしょう。
4. カラテ
3連勝で重賞を制覇したカラテ。
若手の有力株、菅原明良を背に一気にGⅠタイトルを手にすることができるか。
東京新聞杯を勝った後に、ダービー卿を使いたかったが、使えず、ぶっつけで安田記念を迎えることに。
臨戦過程も不安だし、今まで上がり33秒台を記録したことがないように、基本的には東京コースは向かないでしょう。中山コースで買いたいですね。
5. グランアレグリア
前走のヴィクトリアマイルは、0.7秒差の圧勝。
現状、マイル界では最強と呼んでいい「グランアレグリア」が中2週で安田記念に参戦。
昨年のアーモンドアイと同様のローテで、マイル界の完全制圧となるか。
普通に考えれば、隙は無さそうですが、あえて挙げれば2つ。
次の2つで、あのアーモンドアイも敗れました。歴史は繰り返されるのか。
・ローテーション
ヴィクトリアマイルと安田記念は中2週のローテーションとなります。
基本的に、今の一流馬は、余裕のあるローテーションを組みます。というのは、自前の牧場で仕上げることができるようになったため、前哨戦に出走させる必要がなく、GⅠで一発勝負。ここで力を出し切るため、反動が出やすいのです。
このグランアレグリアも、3歳時に桜花賞を圧勝した後、圧倒的な1番人気に支持されたNHKマイルで惨敗しました。その時も、牝馬限定戦から、牡馬混合戦のローテです。
・馬場
これは、グランアレグリアというか藤沢厩舎の特徴でもあるのですが、馬場が悪くなるほど走らなくなります。これはデータで見ると圧巻ですので、よろしければ一度ご覧ください。少し前の記事ですが、最近のレースでも、この傾向は継続されていますよ。
実は、昨年度のアーモンドアイも、この2つの要素に屈して2着となりました。
もし、明日、雨が降って馬場が悪くなれば、グランアレグリアが負けるのも現実味を帯びてきます。
6. ダノンプレミアム
もう2年以上、勝ちから遠ざかっているダノンプレミアム。
鞍上に新パートナー池添を迎え、久々の美酒を味わうことができるか。
2、3歳時の圧倒的な強さを見ているだけに、ピークを過ぎた感は否めないが、近走も言うほど大敗しているわけではないし、侮れない1頭だと思う。この馬は、ローテーションに余裕がある方が好走しており(というか、ディープインパクト産駒は、全体的に間隔が空いた方が走る傾向にあります)、今走は余裕たっぷり。
展開的には、スローからのヨーイドンが理想。
スローで前づけして、瞬発力で抜け出すことができれば、十分勝負になると思う。先行勢のペース次第ですね。
7. ラウダシオン
今年は、子供も産まれて、ヤル気MAXのMデムさん。
ラウダシオンは、東京コースでは全連対と相性抜群。
とても触手が伸びる一頭ですが、安田記念で距離延長で臨む馬には気になるデータがあります。それは、こちら。
前走から距離が延びる馬(主に京王杯と高松宮記念)は、前走で中断~後方の位置取りをしていて、上がりが1位か2位でなければ、1頭も馬券になっていません。
ラウダシオンは前走、2番手から上がり8位の脚で勝利。このデータ通りでは馬券外になります。さて、どうなりますでしょうか。
8. インディチャンプ
こう見ると、すごく堅実な馬ですね。改めて。
2年前の安田記念では、大変お世話になりました。かつては、アーモンドアイを下し、春秋マイル王となったインディチャンプですが、さすがに全盛期は過ぎた感はありますね。
そして、先ほどラウダシオンの時に示したデータが、このインディチャンプにも当てはまります。
まぁ、インディチャンプは前走中段からで、上がり4位なので、まだラウダシオンよりは買えますかね。
逆に、この堅実性を買って、3着固定とかで買ったら面白そうですね。
9. トーラスジェミニ
戸崎がこれに乗るのかーというのが率直な印象。
展開の鍵を握る一頭ではあるが、さすがに馬券内に来るイメージは湧きません。
10. カデナ
地味に掲示板周辺をうろついているのが、馬主孝行ですね。
さすがに、この舞台で馬券内は厳しいでしょうね。
11. ダノンキングリー
同じダノンでも、川田がこちらを選んだというのミソですね。
ダノンの最上位騎手は、間違いなく川田騎手ですので、川田騎手はダノンプレミアムではなく、ダノンキングリーを選んだことになります。
正直、この馬の取捨は難しいですね。
1800m専用機のような気もしますし、キレキレの脚を使える時もあるし、先行できる時もあるし、よくわかりません。ある意味、抑えで買わなければならないのでしょうか。
12. ケイデンスコール
この馬も、よく分かりません。なぜ、急に復活したのか。
岩田騎手のガンガン乗りが、何かショックを与えたのですかね。
元々、左回り巧者で、新潟2歳ステークスとNHKマイルで好走しているように、生粋のサウスポー。
しかし、近走では右回りでも好走しています。58キロがどうか、というところは気になりますが、抑えておきたい1頭でしょう。
13. シュネルマイスター
前走、NHKマイルで3歳マイル王者になったシュネルマイスター。
元々、クラシック路線を目指していた馬だけに、マイルがベストかと言われると、そうではありません。
NHKマイルも、ギリギリ差し切ったものの、距離不足感はありました。
今回も良馬場で、時計が早くなると、なかなか強敵相手に好走は難しいのではないでしょうか。
もし、雨が降って時計がかかった方が、この馬にはチャンスが増すでしょうね。
横山武史も、先週の悔しさがあると思うので、必死に乗ってくるでしょう。ちなみに、手塚厩舎は外国人騎手でしかGⅠを勝ったことがないので、念のためお伝えしておきます。
14. カテドラル
重賞で2走連続好走しているカテドラル。
安田記念と相性が良い田辺騎手で、G1でも好走できるか。
何というか、頭はないけど、穴の雰囲気はありますね。
ハーツクライ産駒ですし、左回りも問題ないでしょう。差し馬の展開になれば、3着まで来れると思います。