さぁ、春競馬の総決算。グランプリ「宝塚記念」です。
宝塚記念の度に言っているのですが、兵庫県宝塚市の宝塚のローマ字表記は「TAKARADUKA」ではなく「TAKARAZUKA」です。
アーモンドアイは出走しませんが、ほぼベストメンバーでしょう。
正直、アーモンドアイが出走していたとしても、このレースでは勝てなかったでしょう。そもそも、阪神2200m内回りという舞台設定が特殊だからです。クラシックディスタンスである1600mや2400mとは求められる能力が異なるため、グランプリレースは波乱を起こしやすいレースと言えるでしょう。
クラシックディスタンスでは無敵の強さを誇ったサトノダイヤモンド、キタサンブラック、ドゥラメンテなどがあっさり負けてしまったことが歴史の照明です。しかも、マリアライト、サトノクラウン、ミッキーロケットに負けてしまうわけですからね。やはり競馬は面白い。
出走予定馬
まず、このレースに関しては枠順の有利不利はまったくありません。
過去10年の枠順別成績を見てみましょう。
ご覧の通り。
むしろ外枠の方が有利なくらい。この時期は梅雨で雨も降りやすく、馬場が荒れて外が有利になることもしばしばです。
評価を上げたい馬
では、この宝塚記念だからこそ評価を上げたい馬と評価を下げたい馬を見ていきます。
まずは評価を上げたい馬から。
ブラストワンピース
一昨年の有馬記念の覇者。
有馬記念を勝てるということは、もちろん宝塚記念の適正もあります。とにかく、この馬は上がりがかかるレースでは滅法強い馬。逆に瞬発力を求められるレースでは惨敗。1着か着外かという、ある意味わかりやすい馬ですね。同じ阪神でも、大阪杯よりは明らかに宝塚記念の方が適正があるのは間違いないです。川田があまりGⅠで乗れていないのが唯一の不安材料。グランプリ男の池添なら本命なんだけどなあ。
クロノジェネシス
この馬は跳びが小さくピッチ走法で走る馬で、道悪が悪い馬。ピッチ走法なので、瞬間的に切れる脚を使えるので、結構安定感がある馬ですね。血統的にもバゴ産駒ですし、反主流血統が活躍する宝塚記念にピッタリ。
そもそも、この宝塚記念で好走する馬の特徴として、非根幹距離(クラシックディスタンスでない距離)で好走していることが挙げられます。そういう意味で言うと、この馬は京都記念でも買っていますし、適正はあるはず。何となく2,3着臭がプンプンしますが。
評価を下げたい馬
さて、次は評価を下げたい馬。人気馬が続々でございます。
サートゥルナーリア
まぁ間違いなく1番人気でしょう。
私が言いたいのは、この馬は明らかに前走より適正が下がるということです。もちろん強い馬だということは承知しています。この馬は跳びが非常に綺麗な馬で、母シーザリオの影響を大きく受けていると思います。瞬発力に秀でた馬なのは間違いなく、瞬間的な切れ味でこの馬に勝てる馬はなかなかいないでしょう。そういう意味では有馬記念での好走は意外でした。あのタフな馬場で走れたということは、評価を下げすぎるのはいかがかと思いますが、あくまで前走より評価は下げるべきという感想です。
ワグネリアン
この馬は典型的なディープインパクト産駒ですね。この馬がもうGⅠで勝つことはないでしょう。
ディープインパクト産駒で母方が米国血統の馬は3歳でピークを迎えます。この馬も、もうピークは過ぎてしまったでしょう。福永騎手に初ダービーをプレゼントするだけに生まれたようなものです。それだけで十分ですよね。
グローリーヴェイズ
この馬もディープインパクト産駒で母方が米国血統。
明らかにクラシックディスタンスで能力を発揮する馬ですね。京都2200mの京都新聞杯、京都大賞典で負けているのが、それを如実に表しています。
こういう馬が活躍するレースではないんですよね、宝塚記念は。