先週の牝馬クラシック「桜花賞」に続き、牡馬クラシック1冠目「皐月賞」です。
土曜日の大雨で、芝はズブズブ馬場。明日は多少乾くとは言え、超高速馬場にはならないでしょう。
2018年のエポカドーロが勝った時のような馬場になるのではないかと予想した上で、馬券を組み立てることにしました。
目次
2020皐月賞(GⅠ)出走馬一覧
コントレイルは1枠1番。試練の枠ですね。
土曜日の雨を考えると、あまり内の馬場は良くない気がします。明日の乾き具合がどうかですね。
1頭1頭軽く見ていきましょう。
1枠1番 コントレイル
確かに強いのは分かるんだが、福永の1枠1番。雨で内も良くない。父ディープインパクトで牝系が米国血統。
明らかに良馬場で切れる脚を求められる方が良いのは間違いないはず。そういう意味では暮れの中山でのホープフルSは予想外ではあった。
ただ相対的に中山より東京の方が合っているのは間違いなく、馬主的にも皐月賞よりダービーを狙っているでしょう。
少し前のワグネリアンみたいな感じでイメージすれば、ここで負けてダービーで勝つイメージ。評価を少し下げようと思う。
1枠2番 レクセランス
何気に3戦3勝馬なのね。ただ、すみれS組はもれなく馬券外のレースで、それこそ2018年のエポカドーロが勝った皐月賞で人気していたキタノコマンドールが飛びました。それ以下のパフォーマンスのレクセランスをなぜ買うかという感じですね。ディープインパクト産駒なので良馬場の方がいいかと。
2枠3番 コルテジア
松山騎手騎乗で、何となく穴っぽい雰囲気はしますが、どうでしょうか。
良績が京都コースに偏っているので、平坦が向いている感じがします。
まぁ母父ジャングルポケットなので、ある程度タフな馬場でも粘れると思う。重馬場で前残りの展開になれば、掲示板ぐらいには残るかもしれない。
2枠4番 テンピン
まぁ、普通に考えていらないでしょう。
3枠5番 サトノフラッグ
まず、弥生賞組の成績が悪いというデータがありまして、過去10年が1-5-2-34。弥生賞1着馬は1-3-0-5という感じ。
これは、前哨戦である弥生賞がスローになりやすく、本番皐月賞がペースが速くなり対応できなくなるというパターンであった。
今年の弥生賞は重馬場だったが、ある程度ペースが流れている。その中で大外から捲っての勝利で重馬場適性もある程度は見せてくれた。
ただ、父はディープインパクトだし、サトノの冠名なら悲願のダービーを全力でくるはず。サトノダイヤモンドでもダービー取れなかったもんね。脚質的にも後ろから行くのは間違いないし、勝ち切るのは厳しいんじゃないかという結論。
3枠6番 ディープボンド
疲れてきました。ほどほどにいきます。この馬は1勝クラスを勝ち切れていないくらいなので、さすがに厳しいでしょう。
3枠7番 サリオス
個人的には本命でいこうと思っています。ただ不安点もあります。
推せる点は、朝日杯の勝ち方が優秀。レーンが乗る。ハーツクライで重い馬場も大丈夫。
不安な点は1600mしか経験がない点。
1600mしか経験がない点は何とか克服してくれると思っています。というのは、1600m以下しか経験がない馬が負けるのは、単純に距離適性が足りない。ペースに戸惑うの2点だと思います。
これに関しては、サリオスは距離延長に強いハーツクライ産駒ですし、何より朝日杯でハイペースを経験できています。
これが朝日杯の結果とペースです。
ペースが33.8-35.8なので2秒のハイペース。
見ての通り、上位が後方の差し馬で独占される中、ただ1頭先行して押し切っているサリオスは化け物だと思います。
ハーツクライ産駒は晩成型が多いですが、まれにワンアンドオンリーのような早熟馬もいるので、大丈夫だと信じます。何ならここから成長するなら化け物クラスになるかもしれません。ダービーを本気で狙っているなら、1600mしか使わないということはないと思うんだよなあ。まぁここで勝つなら、ダービーも中心視される1頭になるんだろうけど。
疲れたので、何か言いたい馬だけコメントを。
6枠12番 マイラプソディ
サリオスもマイラプソディも同じハーツクライ産駒なんですが、どちらかというとサリオスはハーツクライ産駒らしくない馬で、このマイラプソディはハーツクライ産駒らしい馬だと思います。
3歳時のハーツクライ産駒がなぜ勝ち切れないかというと、まだ足腰がしっかりしておらず、行き脚がつかない馬が多く、後ろから差してきて届かずという馬が多い点にある。この馬はまさにその典型で、今回もおそらく後ろからの競馬になると思う。広いコースで狙いたいね。
8枠16番 ガロアクリーク
この馬は典型的なスローからの切れる脚で勝っている馬ですね。
皐月賞は流れるレースなので、この馬には向かないでしょう。スローの上り勝負になるレースで狙いましょう。
8枠17番 ヴェルトライゼンデ
この馬は先ほどのガロアクリークとは真逆で、スローの瞬発力勝負では分が悪いタイプ。
父ドリームジャーニーで、母も重い血統なので、明らかに東京より中山向き。前走のスプリングSは前哨戦ですし、何よりペースが前半1000m63.2秒という超スローペース。ここは向かないレースで2着は逆に評価していいと思う。
ホープフルS2着の時点で賞金は加算できているので、スプリングSを無理に使う必要はなかったと思うが、この馬は明らかにダービーよりも皐月賞を狙っているのだと思う。ダービーを狙っている馬は直行で皐月賞を叩きで使って、本番のダービーに向けて調子を上げていくパターンが多い。この馬は、皐月賞を勝ちに来ていると思うし、超高速馬場よりは少しタフな馬場の方が合っている。評価を上げたい。
まとめ
◎サリオス
〇ヴェルトライゼンデ
▲サトノフラッグ
注ダーリントンホール
△クリスタルブラック
△コントレイル
×ビターエンダー
×ブラックホール
コメントはできなかったが、ダーリントンホールは欧州血統で、馬場が重くなれば面白い1頭。
クリスタルブラックは大外からの追い込みになると思うが、さてどこまで来れるか。馬場が悪くなって高速馬場にならないのはいいと思う。
あとはビターエンダー。オルフェーヴル産駒だし、血統的にもエポカドーロとほぼ同じ。馬場が渋れば面白い。大外枠がアレだが。