キンシャサノキセキ産駒の「ガロアクリーク」が皐月賞3着で、驚いた方も多くいらっしゃるかと思いますが、基本的にキンシャサノキセキ産駒は短距離適性が高い馬が多いです。キンシャサノキセキ自身がスプリンターで活躍していますしね。
ちなみに、キンシャサノキセキ自身がNHKマイルカップに出走しており、6番人気3着という結果を残しています。まったくマイルがダメというわけではないようです。でもですよ、GⅠ2勝2着3回のキンシャサノキセキが3着に終わったのに、ルフトシュトロームがこれ以上の結果を残せるでしょうか。まぁ競馬は相対的なものですから、今年の出走メンバーが弱ければ、能力以上に着順が良いということもありますが。さて、どうでしょうか。私はルフトシュトロームを軽視したいと思います。
それはさておき、ルフトシュトロームと同じく、キンシャサノキセキも堀厩舎の馬だったんですね。
では、ルフトシュトロームが好走しない理由を説明しましょう。
今年の中山コースがキンシャサノキセキ産駒に向いていた?
何だか、今年の中山芝コースが異常にキンシャサノキセキ産駒の走る馬場になっているように思えたので調べてみました。
これは、今年の中山芝1600m以上のキンシャサノキセキ産駒の成績一覧です。
後でも紹介しますが、本来キンシャサノキセキ産駒は芝1600m未満のコースで好走する馬が多いので、いわゆる適条件ではない距離なはずなのですが、成績を見てみるといかがでしょうか。
16頭中14頭が人気以上、あるいは人気通りの結果を出しているという驚異的な数字です。その最たる例が、皐月賞のガロアクリークでしょう。ちなみに、ルフトシュトロームが4勝のうち3勝しています。
こう見ると、「今年の中山芝がキンシャサノキセキ産駒に異常に向いている馬場であって、その恩恵を受けてルフトシュトロームが好走した」という仮説を立てることができるでしょう。
キンシャサノキセキ産駒は短距離向き
では、元々キンシャサノキセキ産駒って、どんな特性があるの?と思うでしょうから、昨年の東京芝コースのキンシャサノキセキ産駒の距離別成績をまとめました。
2000mで1頭だけ人気薄が好走しているので回収値が高くなっていますが、連対数を見ると1400mに良績が集中しています。
さらに、昨年の東京芝1600m以上のキンシャサノキセキ産駒の成績をまとめました。
どうでしょう。先ほどの今年の中山芝1600m以上の成績一覧と見比べると、明らかに数字が悪いことが分かります。
長い東京の直線は、明らかにキンシャサノキセキ産駒に向いていないということを如実に表しているのではないでしょうか。ちなみに、唯一勝っているのがガロアクリークですが、正直、この新馬戦のメンバーは微妙で、なんと未勝利を勝ち上がった馬は1頭もいない超低レベルな一戦でした。
以上のことを踏まえて、今回NHKマイルカップでルフトシュトロームを買う理由は私の中から消え去りました。
人気薄ならともかく、人気馬ですからね。いくらレーンが乗ろうが買いません。