今週は春のグランプリ「宝塚記念」です。
もはや、人気投票に何の意味があるのか疑問ですが、それはさておき、一応春のGⅠはこれが最後ということで、このレースが終われば、いよいよ夏競馬本番といったイメージです。
馬場予想専門家としては、週末の天気予報が気になるところですが、結構微妙ですね。
土曜日はおそらく降らない。明後日がにわか雨が降るかもといった程度。
当初の予想よりは、降らなさそうなイメージです。それでも雷雨の予想はあるので、降る時は「ザッ」と強めに降る可能性も否定はできません。
まぁ仮に降らないとしても、今開催の阪神は馬場が比較的重めなので、多少は力のいる馬場になりそうです。
まずは枠順から。
2019宝塚記念 枠順
キセキが1枠1番に入ったので、ルメールの妨害とかがなければキセキがハナに立つでしょう。
川田も春のGⅠは不利受けまくってるから、逃げたい意識が出てくるんじゃないかな。
後は、タツゴウゲキ、スティッフェリオ、クリンチャーあたりが先行するはず。
クリンチャーは行き脚がつかないタイプなので、外目の枠から押していく感じで行くと、もしかしたら途中から先頭に並ぶぐらいの勢いで来る可能性も。
エタリオウが一番読めないんだよね。
横典のことだから、前を取ってくるか、後ろでポツンかのどちらかかな。
レイデオロはドバイで引っかかってたので、意識的には後ろになるはず。
続いて各馬の講評に。
各馬講評
キセキ
昨年、秋のGⅠ戦線を賑わせた当馬。
実は勝利とあると、3歳の菊花賞まで遡る。久々の勝利を挙げることができるか。
やはりベストバウトは昨年のJCかと。川田に乗り替わって、逃げてレースメイクすることができるようになり、戦績が一気に安定した。そんな中でもスローで逃げるわけではなく、淡々としたラップを踏み続ける逃げをできるのがキセキの一番の強み。JCでは800m地点から11秒台のラップを踏み続ける逃げをうった。一頭アーモンドアイという化け物がいたが、完璧なレース運びだった。このレースを見ても、高速馬場で速いラップを踏み続けることができるところが強みだと思う。
今の阪神の馬場はキセキ向きの馬場とは少し異なるのかもしれない。あとは、ペース次第で、前半競りかけてくる馬がいるかどうかで結果は変わってくると思う。
レイデオロ
ルメールの都合で宝塚記念に出走することが決まったと言っても過言はない。
まぁ有馬記念でタフな馬場への適性は見せているし、キセキが引っ張る流れも向いているはず。
高速馬場への適性はあまりないと思っていたが、昨年の天皇賞秋で、それも覆した。
あとは折り合いへの不安がどうでるか。ルメールが必要以上に抑えて位置取りが後ろすぎると厳しい戦いになると思う。
この2頭が有力視される中、私の注目は「リスグラシュー」です。
リスグラシューの魅力とは
この馬、4歳秋から本格化しているといって良いでしょう。
というのも、元々右回りでは4コーナーで置いていかれる特徴があって、3歳時はそれが顕著に表れていた。
それが、4歳時のエリザベス女王杯で見違える成長を見せた。
レース的には前残りの展開だったが、リスグラシューだけが後ろから飛んできた。しかも、コーナーで置かれることなく、一頭だけ伸びてきた。このレースを見て「あっ、本格化したな」と確信しました。
とにかく、最後まで脚を使ってくれるのがリスグラシューの特徴で、宝塚記念は必ず最後の1ハロンでラップが落ちるレース。展開的にも向いていると思う。超高速馬場よりは、多少タフな馬場の方が合うので、馬場的にも問題なし。
馬券の軸はこの馬からにします。